硬度を上げると失われる靱性とは?
この記事の3つのポイント
- 部品の摩耗対策を行いたいが、適切な熱処理方法とコストのバランスを考慮して検討したい方へ。
- 萬代では、図面と使用条件を踏まえて、硬度と靭性のバランスを最適化する熱処理工程を、加工業者との連携を通じて選定・提案します。
- 摩耗に関わる熱処理・材質選定のご相談は、萬代へお気軽にご連絡ください。
硬くなってしまうと失われるものとは何か?
それは靭性です。
靭性とは素材が持つ粘りのようなものです。硬度を上げるととこの粘りが損なわれます。
靭性が損なわれるとどうなるのか?世界一硬い鉱石のダイヤモンドを例に挙げます。
ダイヤモンドは非常に硬いイメージがあると思いますが、これは摩耗や引っかき傷に対して有効なだけで
ハンマーなどで衝撃を与えると簡単に割れます。
このことからダイヤモンドは表面硬度は非常に高いが、内部の粘りは非常に低いことが言えます。
ちなみに割れたダイヤモンドは価値が無くなるそうです・・・
つまり・・・硬度とは表面上の強度。靭性とは衝撃に対する強度。と言い換える事ができます。
よって、靭性が失われる事は衝撃に弱くなるという事です。
機械部品に採用される部品のほとんどは衝撃に対する強さも求められますよね?
では硬度と靱性の両方を兼ね備えるにはどのような熱処理を行えばよいのか?
次回は熱処理の種類についてお伝えします!
診断ガイド
- 現象確認:硬度を上げたら、逆に割れや欠けが発生するようになった。
- 数値状況:要求硬度と求めている耐摩耗性能の関係が整理できていない。
- 使用環境:使用環境の負荷条件によって、想定より早く摩耗・破損する。
- 発生頻度:ロットによって硬度のばらつきが出ている。
- 対処状況:現状の熱処理仕様で対応できるかどうか、加工業者から明確な回答が得られない。
→ 図面と要件をご提示いただければ、最適な熱処理工程を選定し、課題解決につながる加工品を提供します。
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