電車の“顔”を彩る、匠の技。装飾部品に込めた板金加工の本気
梅雨・・・自転車通勤の私が一年で一番テンションが下がる季節に入ってきました…。
これまでのブログでも梅雨をテーマにした記事は2～3回程度書いてきました。なので、ここで梅雨時期の通勤について多くは語りませんが、もうブログを書き始めて3年かぁ・・・
と感慨深くなりました。
さて、弊社のお客様で電車車両の新型車製作・改造メンテナンスを行っている企業様がございます。
過去のブログで何度かご紹介していますので、よろしければご覧ください♪
「萬代さんは車両向け加工品を製作されたことはありますか？」の一言からスタートしたお取引、これまで、ステンレス・アルミ・鉄・真鍮などなど様々な素材の加工品を製作させていただきました。
鈑金加工品を中心に、切削加工品などトライアンドエラーを繰り返しながら、親交を深めてまいりました。
その結果、関西の私鉄様の乗客室の中で弊社が納品しました部品を見かけることもあり、嬉しさや達成感などなど・・・そんな電車に乗ると色んな感情があふれてきます。
電車の中で何とも言えない表情でフルフルしている人がいたら私かも知れません・・・見かけても声をかけずそっとしておいてください（笑）
さて、そのお客様より見たこともない部品の見積依頼がありました。
とある観光名所を走る電車のヘッドライト付近の装飾部品です。その電車も近未来型デザインでその中でも非常に目立つ場所につける装飾品です。
これまでお納めさせていただいた部品とは明らかに様子がことなる部品です。
流石に私もその場で「出来ます！！」と即答は控えさせていただきました。図面を持ち帰り、精密板金加工が得意な加工業者複数社へ見積もり依頼を行いましたが、なかなか良いお返事をいただけません。
それもそのはず精密板金加工といえど、あくまで「一般産業機械部品の中で」というくくりがあります。
いただいた加工品は自動車のエアロパーツのようなピッカピカの加工品です。
加工業者さんに色々ご検討いただきましたが、「これは鈑金・・・ではないねぇ。」と言われる加工業者さんもいらっしゃり、正直お手上げの状態かと思った矢先・・・
「今、検討しているから少し時間をくれる？現場の作業者がめちゃくちゃやる気なんだわ！」
との連絡が入りました！！
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実はこの加工業者さんとはまだ取引はなく、今回が初の依頼でした。知り合った経緯は改めてお話しますが、先日この加工業者さんへ初めて訪問してきました。
工場内の様子です。ファイバーレーザー溶接機＆切断機、タレパン、4ｍの長さまで対応可能なブレーキまで、魅力的な設備を保有されています。
中でも私が驚いたのが・・・
溶接焼け取りのための一室です。他の加工業者でも溶接焼け取りは行っていましたが、専用スペースを設けて行っている加工業者さんは初めて見ました。つまり、この加工業者さんでは溶接焼け取りはデフォルトで全製品行っているというわけです。品質の高さがうかがえる一面です。
溶接焼け取りについては以前ブログでアップしています。是非ご覧ください♪
更に工場内には自作された、ヘアライン加工機がありました。ヘアライン加工やバフ研磨までステンレス加工品においては仕上げまで、相当こだわりがありそうで非常に期待がもてる工場だと感じました。
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さて、そんな加工業者さんから遂に「完成しました！」と連絡が入りました。
見事にピッカピカです。実はこの製品、溶接を施しています。が溶接跡は一切分かりません！
裏から見れば溶接跡があるのがよく分かります。表面ではこの後が完全に消えています！！
バフ研磨→クロムメッキ→バフ研磨を行っております。完璧と思いましたが、現場担当者様はこの仕上がりでも満足されていない様子。驚きのこだわりです！！
さすがに私の方でこの仕上がりでお客様へ一旦確認していただく方向で落ち着きました。
ですが、ここまでこだわりを持って取り組んでいただけると、依頼する側としましては安心感しかありません！！
ハイクオリティな装飾品に対応可な精密板金加工業者さんの詳細情報は改めてHPにアップする予定なので乞うご期待ください！！
美観を含めたハイクオリティな精密板金加工品をお探しの場合は是非萬代までお声がけください！！
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