海を越えて体感!中国の ”日本品質” 加工現場へ!!《後編》

検査

前編では中国・大連の加工パートナーさんへ訪問することになった経緯と、加工面での特徴をご紹介しました。

 

後編では、中国・大連の加工パートナーさんの品質管理体制についてお伝えします!

 

製造業における品質管理は、顧客満足の実現と企業の信頼維持に欠かせない重要な要素です。

 

私自身も日常的に「品質管理」という言葉を使いますが、改めて品質管理について考えてみました。

 

品質管理を構成する要素は3つに分けられます。

 

① 工程管理

製造過程全体を効率的に管理し、生産性向上や納期遵守を実現する仕組み

要するに誰が作業しても一定の品質を保ち、納期を遵守できる仕組みを作りましょう、ということです。

 

② 品質検査

品質検査はその名の通り、部品が定められた品質基準を満たしているかを確認する作業

 

③ 品質改善

不良品の原因究明や再発防止策の実施など、品質向上を目的とした取組み

 

品質管理体制を確立するためには、この3つの要素を実施する必要があります。

 

では、中国・大連の加工パートナーさんはどのような品質管理体制なのか?

 

そこで今回も、前回に引続き中国・大連の加工パートナーさんを訪問し、品質管理を構築する3つの要素がどのように実施されているのかを確認しました。

 

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まず、工程管理で重要な作業指示書ですが、当然のことながら作業者は作業指示書に基づいて加工をしていました。

 

作業指示書の内容を確認させてもらうと、図面のA箇所は旋盤加工、B箇所はマシニングといった加工手順が納期とともに明確に記載されており、誰が見ても作業内容と納期が一目で分かります。

 

作業指示書を工場長が作成し、各作業者へ渡す。

 

シンプルですが、マニュアル化された作業により新人の作業者でも一定の品質を維持できる体制が整っています。

 

そして、現地視察をしている中で特に印象的だったのが、検査に対するこだわりの強さです。

 

検査室は21℃に温度管理され、整理整頓された環境でした。

 

 

その検査室には堂々と「三次元測定機」が3台設置されており、

  

2025年中にはミツトヨ製の三次元測定機を1台追加で導入予定とのこと!

 

これらの測定機はすべて年1回、メーカーによる校正が行われており、

 

校正証明書も厳重に保管されています。

 

そして何より驚かされたのは、基本的に「全数検査」を実施している点でした!

 

試作・量産を問わず、すべての製品に対して実測値を記録した検査証を発行しています。

 

これは非常に大きな安心材料と言えるのではないでしょうか!?

 

改めて中国・大連の加工パートナーさんは、工程間の検査、更に最終チェックとして、

 

三次元測定機などを用いた検査を徹底しており、発生と流出対策に関して万全を期しています。

 

ですが、全数検査を行っても、人間が関与する以上、不良が完全にゼロになることはありません。

 

品質改善の要素を満たすには、不良発生時の対応力も求められます。

 

中国・大連の加工パートナーさんでは、不良発生に対して、以下のような仕組みが構築されていました。

 

・不良発生の連絡を受けると、社内共有システムですぐに情報が展開され、原因を究明

・社長を含む全社員が内容を把握するため、担当者不在でも迅速な対応が可能

・担当者間での伝言が不要になり、タイムロスを最小限にできる

・原因究明から1時間以内に再製作開始

 

さらに再製作するだけでなく、再発防止策の社内共有と水平展開まで徹底されており、

 

同じ不良が繰り返されない体制が整っていました。

 

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実は先日、私が依頼した加工品で不良が発生する事態がありました。

 

ですが、第一報からわずか5分以内にレスポンスがあり、30分以内には工具の摩耗が原因と分かりました。

 

熟練の作業者であれば異音などで摩耗を確認できますが、

 

今回は新人の作業者で摩耗を確認できなかったため、こまめな摩耗確認をマニュアルに追加し、再発防止に繋げていただきました。

 

ただし、今回はお客様から「翌日までに代品が必要」という厳しいスケジュール・・・

 

再製作しても、日本に届くのは最短で2日後です。

 

最終的には日本国内の加工パートナーさんに協力を仰ぎましたが、

 

中国・大連の加工パートナーさんは発生原因と加工工程の情報提供、さらには費用負担まで対応していただけました!

 

こういった対応力に加え、今回の現地視察により、中国・大連の加工パートナーさんは冒頭に述べた品質管理を構成する3つの要素を実施できていると実感しました。

 

そもそも品質管理は、できて「あたりまえ」と思われた方もいるかもしれません。

 

ですが、私はこの「あたりまえ」を徹底することこそが「日本品質」だと思います!

 

今回ご紹介した中国・大連の加工パートナーさんは、

 

「日本品質」に加え、中国ならではの「低価格」をご提供できる加工パートナーさんです!!

 

「コストは下げたいけど、海外の加工業者は品質が不安・・・」

 

そんなお悩みをお持ちの方は、是非一度ご相談ください!!

 



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