お客様から切削加工品の御見積依頼をいただきました。

 

材質は純銅、表面処理に黒クロメート処理が必要な加工品でした。

 

過去のブログで何度かご紹介しているように弊社は純銅の切削加工に関して、お問合せも多く、

 

加工実績も豊富にありますが、表面処理が必要な加工は初体験です!!

 

ではなぜ純銅に表面処理が必要なのでしょうか?理由を少し考えてみました。

 

純銅は大気で酸化しやすい材質です。弊社でも加工後の製品を何日か保管するだけで変色したケースもあります。

 

ですので脱脂処理などの指示がある場合を除き、表面に油膜処理を行います。

 

つまり、酸化防止のために表面処理を行うのかも知れません。

 

もしくは、光学部品に使用されるケースです。

 

光学部品の場合、反射防止のために黒クロメートを採用するケースがあります。

 

つや消し黒色にすることにより、純銅の特徴でもある「高い反射性」を抑えることが可能です。

 

ご依頼いただきましたお客様の業界から考えると・・・後者が理由かな?と思います。

 

では、実際に純銅への表面処理はどのように行うのでしょうか?

 

私も経験が無いため難しそうに思えます…。

 

が、イメージ先行ではいけません!!ここで過去の知識が活きます!

 

Cマウントを加工してみる!! – 神戸 島根 の地域密着型機械要素専門商社のブログ ~ とは、~の特徴、~の違い、精度、コスト、納期を追求 (mandai-inc.co.jp)

 

アルミ加工品につや消し黒アルマイトを行った際、メッキ前処理にショットブラストもしくはエッチング処理が必要と述べました。

 

今回も同様の前処理を行い、黒クロメート処理を行えば理論的には可能なように思えます!

 

ってな感じで図面の理解を深めたところで、いよいよ加工業者さんへ見積依頼を出します。

 

見積するだけなのに、やたらと入念に調べるんだな…と思ったかも知れませんが、

 

この下地がお客様と仕入先さんの間に立つ「商社」にとっては必要不可欠な作業だと思います。

 

我々は現場での機械加工は行えませんが、加工業者さんと対等に対話を行う必要があります。

 

本職である加工業者さんの回答に対して時には疑問を持つことが大事です。

  

そのために必要なものは知識であり、初めて取扱うものなら特に入念な下準備が必要だと考えます。

 

右から左に流しているだけでは商社の存在価値は皆無です!!言い過ぎかもしれませんが(笑)



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